エージェント探訪VOL瀬崎英仁氏
2015年11月11日今回は兵庫県。と言っても東京へお越しいただきました。そのお方は瀬崎英仁さん。
早田理事のセミナーを聞いて、これだ!と感じて、大阪での認定講習会が翌月にあるにも関わらず、
その月の東京開催に飛び込んで来たというツワモノです。
今回の物件は減築&断熱改修。
1973年竣工という事ですから築40年越え。ガレージとその上階をバッサリ切って、そこに断熱改修を施す。
そこで、断熱改修はどのレベルまでやるか?予算との絡みもあるのでその費用対効果を3パターン検討しました。
恒例のBeforeダダ漏れ状態を確認すべく作成
無断熱シングルガラス、土壁仕様は当然メーター振り切り寸前。
Q値9.03W/㎡K!全館連続だと年間54万円近い光熱費となり、部分間欠でも32万円ほどになっています。
もちろん、そんなに光熱費はかかってないでしょうが、これは我慢の結果。室温は10℃を普通に切っていたんだと思います。
①A-1プラン
土壁のこしの窓を樹脂2.33w/㎡Kに代え、天井セルロース300mm床スタイロ60mmのスペック気流止め施工C値2.5㎠/㎡だと
必要エネルギーが196.7kwh/㎡と一気に次世代省エネくらいまで下がりました。
壁はいじってないので熱損失割合が突出していますね。
光熱費も全館で34万円とかなり下がりました。
②A-2プラン
更に頑張ってA-1スペックに未改修だった壁に16K100mmグラスウール、C値5㎠/㎡を施せばどうなるか?
必要エネルギー141.6kwh/㎡までとBeforeから3割も削減。無暖房時温度は8.7℃まで上昇!
③A-3プラン
今度は壁はやはり改修しないでその分開口部の性能を1.9W/㎡K、C値5㎠/㎡で」どうなるか?
必要エネルギー207.8kwh/㎡と②よりは下がるのは当然ですが、窓の性能が良くなったにも関わらず
①よりも低いのは何故?
それは気密ですね。①のC値2.5㎠/㎡と③5㎠/㎡で差が出てしまう。
せっかく高い開口部を入れても気密が悪いと結果も悪くなってしまうのでこういう所も見逃せません。
瀬崎さんがお施主様にご提案したのはエネルギー性能が一番改善される②のA-2プラン。
間もなく着工とのことです。
こうして、様々なスペックと予算を勘案してご提案すればお施主様も選択しやすいし、温熱環境と健康の不可分性を考えれば
少々予算がかかってもより性能が良い方を選択するのが心情というものでしょう。
無事完成してお客様の喜ぶ顔が早くみたいですね。
瀬崎さん、遠路兵庫から東京へお越しいただき有難うございました。
今後益々のご活躍を祈念申し上げます!
瀬崎さんの会社、クオホームホームページ